虚血性心疾患とは、冠動脈に起こる動脈硬化が原因で、狭心症や心筋梗塞を引き起こす、最も危険な症状です。
冠動脈に動脈硬化が起きると、運動をしたときに心拍数に対応した血流量や酸素の量が十分に確保できなくなり、急激な血圧の上昇を起こします。
更に進行すると、安静にしているときも虚血が一時的に心筋に起こります。
冠動脈の血管に血栓ができると、一時的に血液の流れが途絶えることがあり、これを「狭心症」といいます。
「狭心症」は心筋が要求する酸素の量に、冠動脈からの供給が十分でないため消費と供給のアンバランスが起き、完全に血流が途絶えてしまった場合を心筋梗塞といい、速やかな蘇生が必要になります。
この時は命が危険にさらされている状態です。
冠動脈が動脈硬化を起こし発症する狭心症の症状は、不整脈・冷汗・ショック症状などが現れ、これと同時に胸の前胸部に痛みが30分以上続くことがあります。
この症状は前触れはなく、重傷の場合は命に危険があります。
冠動脈の動脈硬化を引き起こす原因は、高血圧や高脂血症、肥満、喫煙、ストレスなどで、これは同時に狭心症や心筋梗塞の原因でもあります。
冠動脈の狭窄が75%以上になると、狭心症を発症し、その症状が現れます。
冠動脈の動脈を予防することは、狭心症や心筋梗塞を予防することになり、定期的な検査を行うことで、問題が見つかっても早期に治療して改善を行います。