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動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈が狭くなる、またはかたくなることをいいます。

動脈硬化には主に2つのタイプがあります。1つは動脈の内側にコレステロールなどの脂肪性物質が沈着して血管が狭くなるアテローム性動脈硬化症。そしてもう1つが、細い動脈の内腔が弾力性を失ってかたくなる細動脈硬化症です。

アテローム性動脈硬化症は、動脈の中に黄色いドロドロとしたものが溜まり、血液の流れを悪くします。血流が悪くなると脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などを誘発する恐れがあるので早期発見が重要です。

また細動脈硬化症の場合は、血管が破裂しやすくなるため、血圧が高くなると脳出血を引き起こすことがあります。


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動脈硬化の進行メカニズム:第1段階

高脂血症などにより、血液中にLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪などの脂質が多くなると、血液はドロドロに変化し粘り気が強くなった血液は動脈の内壁に付着しやすい状態になります。

そして高血圧や糖尿病、喫煙、ストレスなどによって刺激を受けた血管は、LDLや単球と呼ばれる白血球を内皮細胞の内膜に侵入しやすくさせます。

内膜に侵入したコレステロールは酸化・変質し、より動脈硬化を起こしやすい酸化LDLとなり、単球も内膜に侵入するとマクロファージという細胞に形質転換されます。


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動脈硬化の進行メカニズム:第2段階

酸化LDLは、マクロファージに取り込まれて泡沫細胞となり、血管内膜が肥厚してきます。

これがプラーク(粥腫)と呼ばれる状態で、動脈硬化の始まりです。

高脂血症や高血圧、糖尿病などのいわゆる生活習慣病に気付かず、生活改善をしないでいるうちに、粥状のプラークは少しずつ膨れ上がり、血液の流れを悪化させていきます。


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動脈硬化の進行メカニズム:第3段階

そしてある時突然何らかの刺激でプラークが破裂すると、それを修復しようと血小板が傷口に集まり、かさぶたのような血栓が傷口表面に作られ、増えていきます。

血の流れが悪くなると、血栓が溜まりやすくなるためさらに悪循環に陥ります。

そして血管内腔がさらに狭くなったり、完全に閉塞される状態になると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの重大疾患となって現れます。


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動脈硬化はサイレントキラー

動脈硬化には、頭痛・頭重・肩こり・動悸・息切れ・めまい・耳鳴り・手足のしびれ・のぼせ・記憶力低下などの症状があります。

いずれもほかの原因でも起こるものばかりで、動脈硬化に特徴付ける症状ではないです。

そのため、動脈硬化を発症していても本人が知らない間に病気が進んでしまうケースが多く、気づいた時には合併症を発症していることがよくあります。

動脈硬化は高血圧症と相関関係にあり、高血圧症もこれという自覚症状がなく、互いに影響をあたえつつ進みます。

動脈硬化は狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患や脳出血・脳梗塞・大動脈瘤などを招きます。

それだけでなく、動脈硬化はケースによっては死ぬ可能性あるため、高血圧症と並び「サイレントキラー」や「静かなる殺人者」などといわれ恐れられています。

知らないうちに発症し、気づかないまま病気が進み、気づいた時には手遅れになるような重病となるため、こう呼ばれています。

動脈硬化は生活習慣病・成人病で、血管が柔軟性や弾力性をなくすのは老化現象の一つともされ防ぎようがない面もあります。


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動脈硬化は10代から始まる

動脈硬化は10代より始まり、30代より加速的に進行します。

原因としては加齢だけではなく、食事、喫煙、飲酒、高脂肪食、運動不足、不規則な生活やストレス等の多くの原因が考えられます。

食生活の欧米化により、現在の日本の若者においてはアメリカより高脂血症化が進んでおり、今後の大きな課題です。

動脈硬化の程度を脈波計で測定してみると、血液中脂質の値と動脈硬化の程度が乖離していることがしばしば見うけられます。

この事から血液中の脂質が動脈硬化に与える影響が大きいものの、その他の生活習慣もかなりの影響力があることがうかがえます。


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動脈硬化は寝たきりの原因

寝たきりの患者さんは大きな問題となっており、介護する家族にも大きな精神的負担を強いる事になります。

動脈硬化によって血管がもろくなり脳の血管が破れる“脳出血”や、血管の内腔が狭くなって詰まったりする脳梗塞は寝たきりの大きな原因となっています。

糖尿病は動脈硬化を来す重要な疾患でもあります。健やかな生活を送るために動脈硬化対策はとても大切な問題です。

寝たきりの最も大きな原因は、脳梗塞や脳出血等のいわゆる脳血管障害です。また3位の痴呆の中にも多発性脳梗塞に由来する脳血管性痴呆も含まれていると考えられます。

心疾患、高血圧性疾患の中にも動脈硬化に起因する病気が含まれていますし、糖尿病で寝たきりになる場合にも壊疽、慢性腎不全等の血管障害が主たる原因と考えられます。


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肥満が大きく影響する動脈硬化

動脈硬化の原因で、密接な関係にあるものが肥満です。

肥満は動脈硬化を引き起こす一番の原因と考えられています。

肥満は動脈硬化のみならず、生活習慣病や成人病の原因にもなりうる、最も注意すべきことです。

日本人について考えると、食事が昔と比べ総摂取量は減少傾向にあるものの、栄養の偏りは依然としてあり、脂質の多い食べ物の摂取量が増加しています。

日本人の体質は少量の食事量でも身体は維持できるが、食生活が欧米化していることで、太りやすい食事生活環境にあります。

男性の21%、女性では19%が肥満になっていて動脈硬化が懸念され、更には生活習慣病や成人病のリスクが高まっています。

肥満の身体への影響は、高脂血症、動脈硬化を進行させます。

人の身体は食べたものから得たブドウ糖を膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンで、身体を動かすもとのグリコーゲンなどにかえて蓄えます。

しかし内蔵型肥満になると内臓脂肪細胞から、インスリンの効きを悪くするTNF-αが分泌され、肥満の原因となる中性脂肪を分解する作用を低下させます。

この為に肝臓での中性脂肪の合成を高める結果となり、高脂血症、動脈硬化を進行させます。

肥満が最も原因と考えられる動脈硬化の種類は、細動脈硬化とアテローム硬化と言われます。

動脈硬化を予防するには、日常の食生活の改善が重要で、過食しないカロリーコントロールが大切になります。


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動脈硬化の原因になる高脂血症

動脈硬化の原因には。高脂血症もあります。

高脂血症は自覚症状のない静かに進行する病気で、発症がわかったときには重症化しているケースが多くみられます。

高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が増加して、血液が粘りを持ち血管内に脂質が付着し始めます。

これが起こると血管内が狭くなり高血圧を引き起こします。

この症状が血管の脳や心臓で起きると、血管を詰まらせることになり心筋梗塞や脳梗塞といった、致命的な症状を引き起こすこともあります。

高脂血症の原因にはふたつの原因があり、「原発性高脂血症」と「続発性高脂血症」に大別します。

「原発性高脂血症」は遺伝的なことが原因と考えられています。
「続発性高脂血症」は、日常の食生活の乱れや疾患、また、処方された薬物の服用で発症すると考えられています。

高脂血症の予防法は、日常の食生活の改善が必要です。栄養バランスの取れた規則正しい食事を摂り、過度の飲酒や過食・間食を控えることです。

高脂血症が原因で起こる動脈謳歌は、発症までには時間がかかりますので、まずは高脂血症の改善を試みます。

高脂血症の治療は、日常の食生活や生活習慣の改善から始めます。
食生活では糖質や脂質の摂る過ぎに注意し、アルコールは控え、コレステロールの多い食事も控えます。
また、食物繊維の多い野菜は積極的に摂ります。


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足に起きる動脈硬化の閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は、身体の下肢かしに起こる動脈硬化です。

動脈硬化が進行すると、脚の動脈にも動脈硬化が現れます。
その症状は、足の動脈がコレステロールやカルシウムが付着して血管内が狭くなり、または詰まることで起こります。

自覚症状としては、足がしびれ、痛みを感じる冷えや、下腿筋肉の痛みなどの症状が現れます。

閉塞性動脈硬化症の初期の症状は、それほど強い痛みなどの症状はなく、運動や歩行直後に痺れや冷感を感じます。
すぐに改善し、気になる症状ではありません。

更に動脈硬化が進行すると、足の筋肉に痛みを感じ硬直を起こします。
これが重症化すると歩行困難になり、歩いて少し休み、また歩くような状態になり、歩くことが苦痛になります。
これは、足に十分な血液が行かない状態によって起こる症状です。

この状態より更に進行すると、歩くときのみならず安静にしているときでも足に痛みを感じ、痛みを和らげるには足を下げる姿勢が楽に感じるようになります。

閉塞性動脈硬化症は、足に血流が不足し放置すると足が壊死します。
このように症状が進行する前に、改善や治療が必要になります。

閉塞性動脈硬化症の改善と治療は、生活習慣の改善が大切になります。
この改善は、毎日の食生活を栄養バランスの取れたものにして、毎日、歩行運動を行います。
歩行運動は足の側副血行路を発達させ、足の血流を改善することができます。



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命の危険がある虚血性心疾患

虚血性心疾患とは、冠動脈に起こる動脈硬化が原因で、狭心症や心筋梗塞を引き起こす、最も危険な症状です。

冠動脈に動脈硬化が起きると、運動をしたときに心拍数に対応した血流量や酸素の量が十分に確保できなくなり、急激な血圧の上昇を起こします。
更に進行すると、安静にしているときも虚血が一時的に心筋に起こります。

冠動脈の血管に血栓ができると、一時的に血液の流れが途絶えることがあり、これを「狭心症」といいます。
「狭心症」は心筋が要求する酸素の量に、冠動脈からの供給が十分でないため消費と供給のアンバランスが起き、完全に血流が途絶えてしまった場合を心筋梗塞といい、速やかな蘇生が必要になります。
この時は命が危険にさらされている状態です。

冠動脈が動脈硬化を起こし発症する狭心症の症状は、不整脈・冷汗・ショック症状などが現れ、これと同時に胸の前胸部に痛みが30分以上続くことがあります。
この症状は前触れはなく、重傷の場合は命に危険があります。

冠動脈の動脈硬化を引き起こす原因は、高血圧や高脂血症、肥満、喫煙、ストレスなどで、これは同時に狭心症や心筋梗塞の原因でもあります。

冠動脈の狭窄が75%以上になると、狭心症を発症し、その症状が現れます。

冠動脈の動脈を予防することは、狭心症や心筋梗塞を予防することになり、定期的な検査を行うことで、問題が見つかっても早期に治療して改善を行います。



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動脈硬化と糖尿病

動脈硬化が起こる原因として、糖尿病の発症によるものがあります。

糖尿病とは血液中に食事から得たブドウ糖が、膵臓から分泌されるインスリンの量が十分でないため、分解されずに血液中に多くある状態です。

この状態が長く続くことで糖尿病を発症し、更に合併症で高血圧・高血糖・高脂血症などを起こし動脈硬化を招きます。

糖尿病による血液中のブドウ糖の多い状態である高血糖が続くと、太い動脈に動脈硬化が現れます。
糖尿病の方が脂質の多い食事を摂ることで、脂肪分が血管内に流れることで更に、動脈硬化を進行させます。
また、糖尿病はコレステロールの悪玉コレステロールが増加しやすく、動脈硬化を進行させる危険性があります。
糖尿病は高血圧にもなりやすいですが、これとが違う方向から脳の血管障害が起こりやすく、脳梗塞や脳出血を起こし、更に再発が多くみられます。


糖尿病の患者が起こす動脈硬化は、脳ばかりでなく冠動脈にも動脈硬化を引き起こします。
冠動脈に動脈硬化を起こすと、狭心症や心筋梗塞を招きますが、糖尿病患者の虚血性心疾患を起こすリスクは、通常の方の2倍から3倍になるといわれます。
また、死亡率も高く再発の恐れも高い確率で発症します。

糖尿病と診断された方は、動みゃうこうかに付いても十分に注意が必要になります。
初期の糖尿病であれば、日常の食生活を改善し適度な運動を取り入れた、規則正しい生活習慣を行うことで、十分に完治できる可能性があります。

糖尿病はそれ自体はそれほど恐ろしい病気ではありませんが、これに伴う合併症には、動脈硬化を始め、高血圧から心筋梗塞、脳梗塞、腎不全とさまざまな疾患へと進行します。



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動脈硬化の予防効果が高いイソフラボン

大豆胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種のイソフラボンが、動脈硬化の改善に良い効果があります。

イソフラボンの働きは、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす効果があり、血液の粘度を下げサラサラの血液にします。

女性にとっては、年齢が増すごとに女性ホルモンが減少してきて更年期障害など色々な影響が出てきます。
イソフラボンは女性ホルモンと同じような働きをすることで、代用して考えられています。

イソフラボンの一日の摂取量は40mgから50mgが適量です。
この量は、豆腐半丁(150g)・きな粉20g・納豆1パック(60g)が、一日のめやすになります。
イソフラボンは摂りすぎても排せつされますが、過剰な摂取は栄養分の偏りよくありません。

イソフラボンを多く含む食品では、上記したものに加え大豆飲料・油揚げ・みそ汁などがあり、あじ・ぶり・さばなど、背の青い魚とキノコ類・海藻類などを一緒に食べると更に効果的と考えられています。

動脈硬化の改善に効果があるとされる物質は、上記した食品に含まれる「エイコサペンタエン酸」「ドコサヘキサエン酸」「ダイエタリーファイバー」などです。

日本人の食生活の中では、イソフラボンを含んだ食事は日常的に食べられていて、統計からも欧米人に比べ発症率が少ないといわれています。
その中でも年期障害・循環器疾患・骨粗鬆症などの発症率が低く、これはイソフラボンの摂取量が多いことを意味しています。

イソフラボンはコレステロールのバランスを改善し、この酸化を防ぐことから動脈硬化を予防すると考えられています。



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動脈硬化と高血圧にはγ-アミノ酪酸

動脈硬化の予防と改善に効果があるといわれる物質に、γ(ガンマ)-アミノ酪酸と言う栄養素があります。

γ(ガンマ)-アミノ酪酸の働きは、血管を拡張し血圧を下げて安定させる働きがある、グルタミン酸から生成されるアミノ酸です。
また、コレステロールと中性脂肪の増加を抑制して、血管の収縮の緩和や血行を正常にする働きがあり、この効果は動脈硬化の予防になります。

γ-アミノ酪酸は、高齢になると動脈硬化が発症しやすくなる原因の物質とも考えられていて、脳内の血管を軟らかく柔軟性や弾力性を維持する働きがあるといわれています。
これは「γ-アミノ酪酸」が加齢とともに合成される量が減少することがわかっていて、これが影響するものと考えられます。

γ-アミノ酪酸にはリトル酸が多く含まれていて、この物質は動脈硬化や高血圧症の治療に使われている物質です。
の効果は血液中のコレステロールを減らす働きがあります。

リトル酸は、よく知られた名前では「ギャバ(GABA)」と言う名前が有名です。
ギャバ(GABA)は白米・玄米・ぬか漬物などに多く含まれていて、理想は食べ物で摂取する方法が望ましいといわれます。

ギャバ(GABA)を近年、最も有名にしたものが「ギャバ茶」や「ギャバロン茶」というお茶です。
これらのお茶は、摘み取った茶葉を酸素のない状態で保存し、「γ-アミノ酪酸」の蓄積を作用を持たせた茶葉を商品化した健康茶です。

高血圧の予防と改善に効果があると臨床結果をうたい人気の出たお茶です。

「γ-アミノ酪酸」を含む「ギャバ茶」や「ギャバロン茶」はストレスを緩和し精神を安定させる効果があり、高血圧や動脈硬化の予防と改善に効果があることで好評となり、お茶としての特徴で手軽に摂取できることから人気があります。


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動脈硬化にはエイコサペンタエン酸が有効

動脈硬化の予防改善にはイソフラボンの働きは欠かせないものです。
イソフラボンは善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす効果があります。

イソフラボン効果を更に良くする食べ物が、背の青い魚です。
背の青い魚のあじ・ぶり・さばなどには「エイコサペンタエン酸」が多く含まれています。

この「エイコサペンタエン酸」から作られる「プロスタグランジン」と言う物質の働きは、血液粘度を弛める働きがあります。
また、動物性食品に含まれるアラキドン酸が元になる「プロスタグランジン」は、血液を固める凝固作用があります。

血管内の血液の流れは、血液の粘度が弛めでスムーズに流れていろことが正常な状態です。
しかし身体が傷つき出血した場合は、出血を止めなければなりません。
この為には血液を止める凝固作用が必要になります。また、血管を収縮させることも必要になります。

身体にはこのような働きができていますが、この血液の弛めると固めるのバランスが崩れると、動脈硬化や高血圧症などを発症します。

動脈硬化や高血圧を予防し改善するには、先に述べた背の青い魚の摂取が大切になります。
背の青い魚に多く含まれる「エイコサペンタエン酸」は、血中の総コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロールを少なくし、善玉コレステロールを増加します。

血液は粘度が弛くサラサの状態で、必要なときは凝固作用が働き、血圧上昇を抑えコレステロールの沈着を防ぎます。



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動脈硬化の予防には緑黄色野菜

動脈硬化の要因で考えられるものに塩分の過剰摂取があります。
塩分は大切な栄養分ですが、過剰な摂取は高血圧を始めさまざまな疾患の要因に挙げられます。

塩分であるナトリウムは、過剰に摂りすぎた場合これを排せつする物としてカリウムが有効と考えられています。
カリウムは緑黄色野菜に多く含まれていて、水に溶け出しやすいく熱にも弱いので、水洗いは素早く加熱はあまり行わない調理方法が、カリウムを失わずに摂ることができます。

カリウムはナトリウムと一緒に尿で排せつされます。血液中のナトリウムが増えると水分で濃度のバランスを取り、細胞内は浸透圧でバランスを保ちながら調整しています。

カリウムを多く含む食品では、かぼちゃや小松菜・春菊・にら・にんじん・ブロッコリー・ほうれんそう・芽キャベツ・さつまいもやじゃがいもなどに多く含まれていて、動脈硬化や高血圧の予防に効果的に働きます。

身体のナトリウム分の調節には、カリウムの存在が不可欠になりますが、カリウムの摂取と同時にカリウムを多く含む食品を摂取することで、ミネラル分やビタミン類も多くとることができます。

カリウムを含む食品にはビタミンAやビタミンC、鉄やカルシウムなどの栄養素も豊富で、更にこれらの栄養素は、過剰に摂取した脂質やコレステロールに対して、悪玉コレステロールを排せつする作用があります。

緑黄色野菜はこれに含まれるカリウムの働きで、動脈硬化や高血圧症など塩分が影響する疾患に対して、予防や改善に効果的に働きます。

食事の中に、野菜を積極的に取り入れるように心掛けましょう。
野菜で摂ることに抵抗のある方は、野菜ジュースを利用する方法もあります。



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動脈硬化の予防に効果がある豆腐

動脈硬化の発症の原因にコレステロールのアンバランスがあります。
増えすぎたコレステロールを減少させるものでは、植物性タンパク質が効果的に働くと考えられています。

植物性タンパク質を多く含んだ食品は、豆腐です。
豆腐は食べやすく消化しやすく吸収されやすい特徴を持っています。

タンパク質だけを捉えて考えてみると、肉や卵の動物性タンパク質のほうが、多く含んでいるのですが、これと同時に動物性脂肪も多く含んでいて、これらの食品を多く摂取するとコレステロールが増えてしまう結果になります。

過剰に取り込まれた脂肪分は血中にコレステロールとして溜まり、動脈硬化や高脂血症、高血圧を招きます。

動脈硬化の予防や改善に効果的に働くものは植物性タンパク質で、余分なコレステロールを洗い流す効果があります。

最も効率よく摂取できる食べ物が豆腐で、これに含まれる植物性タンパク質と植物性の脂肪が、過剰に増えすぎたコレステロールを溶かし排せつします。

更に植物性タンパク質が優れているところは、「レシチン」というこれに含まれる物質が乳化作用を持っています。

豆腐にも「レシチン」は多く含まれていて、レシチンの働きは、血中に流れ込んだ余分なコレステロールを固まらないようにし、血管内付着した悪玉コレステロールも、乳化作用の働きで分解し、剥がして取り除きます。



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動脈硬化の予防に背の青魚

動脈硬化を予防、改善する効果が高いタンパク源として、青魚が効果的に予防できると考えられています。

青魚には、イワシ・サバ・サンマ・アジ・ニシン・マグロとたくさんの魚があります。
昔より魚を食べてきた日本人には、そもそも動脈硬化や脳梗塞・心筋梗塞などの発症は少なかったはずです。

しかし現在は肉を中心にした食事が日常的に行われているため、動脈硬化や脳梗塞・心筋梗塞、高血圧の症状が多く発症すると考えられています。

青魚に含まれる「エイコサペンタエン酸(EPA)」と呼ばれる成分が、良い方へ影響しています。

エイコサペンタエン酸(EPA)の働きは、血液中の血小板を集めて血液が凝固することを防ぎ、また、血液中の善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、高血圧などの予防に効果的に働きます。

青魚には「エイコサペンタエン酸(EPA)」の他に、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」という多価不飽和脂肪酸を多く含んでいて、この物質も動脈硬化の予防に効果的に働きます。

「ドコサヘキサエン酸(DHA)」は悪玉コレステロールを減少させる効果があり、「エイコサペンタエン酸(EPA)」と共に、お互いに補い合って作用しています。



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動脈硬化の改善には運動療法

動脈硬化の予防は、運動することでも改善できます。
運動は特に激しい運動ではなく、特別な器具を使うような運動でもなく、まずは気軽に始められるウォーキングから始めると良いでしょう。
ウォーキングは動脈硬化の運動療法としてよく用いられます。

運動療法による動脈硬化への影響は、善玉コレステロール(HDL)が増加し、血管内に溜まった悪玉コレステロールを排出し、動脈硬化が改善されます。

運動による効果は、身体を動かすことで筋肉が発達し血流がよくなり、動脈や毛細血管が太くなることで血圧を下げ血管の弾力性も改善されます。

また蓄積したコレステロールを燃焼させ、血管内に溜まったコレステロールも付着を防ぎ、動脈硬化の改善がみられます。

肥満になっている方は運動を行うことで体重を減らすことができ、心臓の負担が減り、心肺機能が回復します。

体内脂肪も減少することで、膵臓からのインスリンの分泌がよくなり、血糖値の改善します。

運動することでさまざまなことが改善されれば高血圧も解消され、動脈硬化に限らず、成人病や生活習慣病にも効果があります。

運動療法は、過度な激しい運動はどちらかといえば避けた方が良く、軽めのメニューから始めます。

筋肉トレーニングのような運動ではなく、無理に痩せることを考えた運動でもない、自分にあったペースで行うことが望ましいです。



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動脈硬化予防にお酢

お醤油やお塩を減らす工夫でお酢を使う方法があります。

お酢は動脈硬化や高血圧に影響せず、塩味の好きな方には代用できるものとして使われます。

料理にお酢を使う地域では、塩をあまり使わず、この反対に塩を多く使う地域ではお酢をあまり使わないというデータがあります。

塩分の多い食事を摂る方よりも、酸味の多い食事が好きな方のほうが、動脈硬化の発症率が少ない結果があります。


味噌・しょうゆ・ソース・マヨネーズなどの調味料は、塩が多少なりとも使われていますが、お酢の製造過程では全く塩は使われておらず、一日の塩分摂取量の目標である6gの達成には、有効に料理に使うことが大切です。


お酢が動脈硬化を予防する効果は、ストレスによって酸性になった血液を弱アルカリ性にして、血液をサラサラにする血液浄化作用があります。

この作用はお酢に含まれる成分のクエン酸が酸性物質を燃焼させる働きを持っているからです。

お酢による動脈硬化や高血圧症の予防効果は、悪玉コレステロール(LDL)を分解して余分な栄養が脂肪になることを防ぐ肥満防止効果があり。食事で摂る場合は野菜との相性が良く料理の種類も豊富にあります。
お酢の酸味はストレスの緩和に良いと考えられています。

お酢は動脈硬化に良い影響をもたらしますので、お料理の工夫にお酢を積極的に使いましょう。



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動脈硬化と病気:閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は、身体の下肢に起こる動脈硬化です。

動脈硬化が進行すると、脚の動脈にも動脈硬化が現れます。
その症状は、足の動脈がコレステロールやカルシウムが付着して血管内が狭くなり、または詰まることで起こります。
自覚症状としては、足がしびれ、痛みを感じる冷えや、下腿筋肉の痛みなどの症状が現れます。

閉塞性動脈硬化症の初期の症状は、それほど強い痛みなどの症状はなく、運動や歩行直後に痺れや冷感を感じます。
症状はすぐに改善し、気になる症状ではありません。

更に動脈硬化が進行すると、足の筋肉に痛みを感じ硬直を起こします。
重症化すると歩行困難になり、歩いて少し休み、また歩くような状態になり、歩くことが苦痛になります。
これは、足に十分な血液が行かない状態によって起こる症状です。

更に進行すると、歩くときのみならず安静にしているときでも足に痛みを感じ、痛みを和らげるには足を下げる姿勢が楽に感じるようになります。


閉塞性動脈硬化症は、足に血流が不足し放置すると足が壊死します。
「閉塞性動脈硬化症」の改善と治療は、生活習慣の改善が大切になります。
この改善は、毎日の食生活を栄養バランスの取れたものにして、毎日、歩行運動を行います。
歩行運動は足の側副血行路を発達させ、足の血流を改善することができます。



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動脈硬化と病気:ヘイソクセイ動脈硬化症

虚血性心疾患は動脈硬化の中でも最も危険といわれています。

虚血性心疾患とは、冠動脈に起こる動脈硬化が原因で、狭心症や心筋梗塞を引き起こす、最も危険な症状です。

冠動脈に動脈硬化が起きると、運動をしたときに心拍数に対応した血流量や酸素の量が十分に確保できなくなり、急激な血圧の上昇を起こします。
進行すると、安静にしているときも虚血が一時的に心筋に起こります。

冠動脈の血管に血栓ができると、一時的に血液の流れが途絶えることがあり、これを狭心症といいます。
「狭心症」は心筋が要求する酸素の量に、冠動脈からの供給が十分でないため消費と供給のアンバランスが起き、完全に血流が途絶えてしまった場合を心筋梗塞といい、速やかな蘇生が必要になります。
この時は命が危険にさらされている状態です。

冠動脈が動脈硬化を起こし発症する狭心症の症状は、不整脈・冷汗・ショック症状などが現れ、これと同時に胸の前胸部に痛みが30分以上続くことがあります。
この症状は前触れはなく、重傷の場合は命に危険があります。

冠動脈の動脈硬化を引き起こす原因は、高血圧や高脂血症、肥満、喫煙、ストレスなどで、これは同時に狭心症や心筋梗塞の原因でもあります。

冠動脈の狭窄が75%以上になると、狭心症を発症し、その症状が現れます。

冠動脈の動脈を予防することは、狭心症や心筋梗塞を予防することになり、定期的な検査を行うことで、問題が見つかっても早期に治療して改善を行います。



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動脈硬化と病気:糖尿病

糖尿病とは血液中に食事から得たブドウ糖が、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの量が十分でないため、分解されずに血液中に多くある状態です。

この状態が長く続くことで糖尿病を発症し、更に合併症で高血圧・高血糖・高脂血症などを起こし動脈硬化を招きます。

糖尿病による血液中のブドウ糖の多い状態である高血糖が続くと、太い動脈に動脈硬化が現れます。
糖尿病の方が脂質の多い食事を摂ることで、脂肪分が血管内に流れることで更に、動脈硬化を進行させます。
また、糖尿病はコレステロールの悪玉コレステロールが増加しやすく、動脈硬化を進行させる危険性があります。

糖尿病は高血圧にもなりやすいですが、これとが違う方向から脳の血管障害が起こりやすく、脳梗塞や脳出血を起こし、更に再発が多くみられます。

糖尿病の患者が起こす動脈硬化は、脳ばかりでなく冠動脈にも動脈硬化を引き起こします。
冠動脈に動脈硬化を起こすと、狭心症や心筋梗塞を招きますが、糖尿病患者の虚血性心疾患を起こすリスクは、通常の方の2倍から3倍になるといわれます。
死亡率も高く再発の恐れも高い確率で発症します。

初期の糖尿病であれば、日常の食生活を改善し適度な運動を取り入れた、規則正しい生活習慣を行うことで、十分に完治できる可能性があります。



糖尿病はそれ自体はそれほど恐ろしい病気ではありませんが、これに伴う合併症には、動脈硬化を始め、高血圧から心筋梗塞、脳梗塞、腎不全とさまざまな疾患へと進行します。



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動脈硬化と病気:脂質異常症

動脈硬化の血管疾患の中でも忘れられがちなのが脂質異常症です。

脂質異常症は自覚症状が出たときには遅い事が多く、すでに動脈硬化が心臓や脳にも進行し、最終的に脳梗塞や狭心症、心筋梗塞を発症させる原因となります。

高脂血症とは、血液中に中性脂肪やコレステロールが増える事により、血液がドロドロになった状態を指します。そして血管の壁に脂質が付着する事により、動脈硬化となるのです。


脂質異常症の2つのタイプ
脂質異常症は主に2つのタイプに分けることが出来、遺伝により発症する原発性高脂血症と、食事や薬物、病気などにより発症する続発性高脂血症があります。

高血圧を予防する為には、バランスの良い食生活と食べすぎや間食のしすぎを避け、睡眠も充分に取る等の普段の生活習慣を正常に保つ事が重要です。

また、糖質を過剰摂取を避け、アルコールも適度に、コレステロールの多い食品の摂取を控え、逆に食物繊維や野菜を充分に摂取する事が重要です。

運動を日々続ける事も血流の改善や肥満を防ぐ上で有効で、動脈硬化により他の病気になる合併症を防ぐ事にもなります。

動脈硬化はサイレントキラーと呼ばれ少しずつ進行する為、日々の予防と定期的な健康診断による早期発見が一番の対策になります。




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動脈硬化予防にお茶

動脈硬化は飲料の面からでも予防が可能です。特にお茶は効果的です。

お茶に含まれるカテキンがコレステロール値の上昇を抑えるためで、動脈硬化や高血圧症の予防ができるのです。

カテキンは日本茶独特の渋味の基で、悪玉コレステロールだけを減少させ善玉コレステロールは減らさない特徴があると言われています。

血中物質から血圧上昇物質を作る酵素の働きを抑制し、血圧を下げる作用もあり、動脈硬化や虚血性心疾患、高血圧にも有効です。

お茶に含まれるビタミンCはコレステロールを排出し、疲労回復にも効果的で、カフェインはその覚醒効果からストレスの解消に有効、他にもビタミンEやγーアミノ酪酸など、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防に効果があるとされる栄養素が多く含まれています。




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