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動脈硬化と病気:糖尿病

糖尿病とは血液中に食事から得たブドウ糖が、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの量が十分でないため、分解されずに血液中に多くある状態です。

この状態が長く続くことで糖尿病を発症し、更に合併症で高血圧・高血糖・高脂血症などを起こし動脈硬化を招きます。

糖尿病による血液中のブドウ糖の多い状態である高血糖が続くと、太い動脈に動脈硬化が現れます。
糖尿病の方が脂質の多い食事を摂ることで、脂肪分が血管内に流れることで更に、動脈硬化を進行させます。
また、糖尿病はコレステロールの悪玉コレステロールが増加しやすく、動脈硬化を進行させる危険性があります。

糖尿病は高血圧にもなりやすいですが、これとが違う方向から脳の血管障害が起こりやすく、脳梗塞や脳出血を起こし、更に再発が多くみられます。

糖尿病の患者が起こす動脈硬化は、脳ばかりでなく冠動脈にも動脈硬化を引き起こします。
冠動脈に動脈硬化を起こすと、狭心症や心筋梗塞を招きますが、糖尿病患者の虚血性心疾患を起こすリスクは、通常の方の2倍から3倍になるといわれます。
死亡率も高く再発の恐れも高い確率で発症します。

初期の糖尿病であれば、日常の食生活を改善し適度な運動を取り入れた、規則正しい生活習慣を行うことで、十分に完治できる可能性があります。



糖尿病はそれ自体はそれほど恐ろしい病気ではありませんが、これに伴う合併症には、動脈硬化を始め、高血圧から心筋梗塞、脳梗塞、腎不全とさまざまな疾患へと進行します。



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